
今日(7/15)は、立体駐車場型竹炭製造具を作りました
鉄板4枚を10センチほどの間隔で敷いて、この間に竹を入れて炭にする作戦です
かなりいい加減な作りですが、一応これで完成としてドラズン窯(ドラム缶の中に寸胴鍋を入れた窯)の中にセットするところまでをやりました。
あとは梅雨明けを待って、実際に竹炭を焼いてみるだけです。
なぜこんなことをやろうとしたかというと、次のようなことを期待してのことです。
1 きれいな竹炭ができる(はず)。
これまでの経験で、炭化の過程で竹から出た水などの液体が下にある竹にかかり、そのことによって下の竹が汚れる(見た目の悪い炭になる)ことが分かっており、立体駐車場化することによってこれが防げる(はず)。
2 均一な品質の竹炭ができる(はず)
これまでの製炭法によれば、外側から加えられた熱は炉の中の竹に不均一に伝わります。つまり、外側は早く、内側は遅く伝わります。また、上の竹と下の竹でも違います。これが竹のひび割れなどを引き起こすのだろうと思っています。ところが、立体駐車場型で作ると、外も内も、上も下も、ほぼ同じタイミングで加熱されますので、ひび割れの少ない竹炭になることが期待されます。
3 つぶれてしまう竹炭が少なくなる(はず)
竹は加熱されると相当に柔らかくなるようで、その状態で上から圧力がかかると容易につぶれます(割れます)。おそらくこれが、下の竹ほど割れる竹炭になる理由だろうと思われます。しかし立体駐車場型で作ると、一番下の竹でも加わる竹の重みは上の段とほぼ同じですから、このような現象は起きないのではないかと思われます。
4 早く炭にできる(はず)
上記「2」とも関係がありますが、通常の製炭法では炉の中央や最上部の竹に十分な熱が加わるまでには相当の時間が掛かります。底の竹や周囲の竹から徐々に熱が伝わっていくからです。しかし、立体駐車場型製炭法では、鉄板が寸胴鍋の熱をそれぞれの階層で中心部の竹までほとんど同時に伝えるはずですから、このような時間差は起きないと思われます。その結果、全体が炭になるまでの時間も短くて済むのではないかと期待されます。
ということなのですが、このようなことが実際に起きるかどうかはやってみなければ分かりません。また、立体駐車場型にした金属のフレームのうち、それぞれの階層の鉄板を支える爪は接着剤で縦の金属パイプに接着しているだけです。この接着が高温になっても保持できるのかどうかもやってみなければ分かりません。
以上のようなことから、今回の試みは2021年度の「やってみっか第27号」に登録する予定です。
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