
毎年こぼれ種から花を咲かせるコスモスを切り取って献上したら、ちょうどよい高さの花瓶がないと財務大臣からリクエスト。
「もう少し高めの!」ということで、写真左側のものを作りました。😁
とはいっても、たくさんストックしてあるものの中から適当な竹を切って垂直と水平を取ったただけで、10分ほどで完了😅
短時間で終わったのですが、以前はこの何倍(何十倍)も時間がかかっていたことを思い出して、少し感慨深く思いました。
というのは、今回は次のような工程を踏んだのですが、これはたくさんの試行錯誤の結果会得したものだからです。
1 竹にガムテープを巻いて電動ノコで切る。
目だけを頼りに切ると往々にして斜めに切れてしまい、その後の水平・垂直調整に長い時間がかかります。ガムテープを竹の周りにグルっと巻いて、そのガムテープの端に沿ってノコギリの刃を当てて、少しずつ竹を回転させながら切ると、狙ったとおりにカットできて、後の作業がスムーズにできます。ガムテープを巻くことで、ササクレを抑える効果もあります。
手ノコでもいいのですが、時間がかかります。充電式の電動ノコを使うと早く切れます。
2 水平・垂直を確認します。
切った竹を水平な場所に立ててみて、その竹の立ち姿が垂直に見えるかどうかを確認します。そして、どちらかに傾いていたら、ベルトサンダーという紙やすりの親分みたいな機械で竹を削って垂直にします。この場合、三角定規を当てる方法はよくありません。あくまで「見た目」で垂直かどうかを判断します。節の線はたいてい斜めに入っているので、そこから受ける印象を含めて、竹全体が垂直に見えるかどうかで決めます。この方法で、竹の底と上部を削って垂直を確保します。
3 切り口をサンディング
ノコギリで切ったところにはどうしてもササクレができます。これに紙やすりを当ててツルツルにします。怪我の防止上大切な工程です。
4 節を抜きます。
私は刃が丸くなっているノミを使います。これを竹の中の節部に当ててカナヅチで叩き、節を抜きます。いきなり周囲にノミを立てて切り抜こうとするととても力が要ります。そうではなく、まずは節の中央部にノミを立てて節の皿状のものを砕き、それから周辺にノミを当てて切り抜いていくとうまくいきます。
5 仕上げ。
以上が終わったら、全体にエアコンプレッサーで圧縮空気を吹きかけて汚れを取り、布で全体を磨いて終了です。竹の表面には油分があるので、布で磨いていくと光沢が出ます。
とまあ、以上のような工程で作るのですが、これを10分ほどで終えたということに感慨を持ったということです。
人間、繰り返しやっていると簡単にできるようになるものですね(^^)/
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